nikuyoshiのブログ

記事の内容については個人の見解であり、所属企業の意見を代表するものではありません

クラウドの会社に転職してからそろそろ1年経つ話

毎年恒例の1年の振り返り、どうも @nikuyoshi です。今年はAmazon Web Services Japan ( AWS ) に転職した話がメイントピックです。弱くてニューゲームしました。

去年までの記事は次のURLのとおりです。2018年は技術書典で初めて個人で本を出した話、2017年は子どもを授かってからITの力でいかに楽するかの話、2016年は脱臼手術と写真の話がメイントピックでした。

nikuyoshi.hatenablog.com nikuyoshi.hatenablog.com nikuyoshi.hatenablog.com

AWSに転職しました

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2019年1月1日付けで入社し、 ( 最初の出勤は1/4 ) ソリューションアーキテクト ( SA ) として現在活動しています。界隈の神様が同僚、上司だったりして、月並みな表現とはなりますが働いていて大変刺激を受ける職場です。前職はWebアプリケーション開発のリードをする立場でして、将来はアーキテクトとしての道に進みたいと思っていたので最高の環境に身を置けています。

SAってなんぞや?とよく聞かれます。一言で答えると、お客様の状況を考慮してAWS利用のベストプラクティスを提供し、AWSサービスの改善・進化を支援する職種です。単にサービスの紹介をするだけでなく、お客様の要件、要望に応じてより良いアーキテクチャとなるように、ネットワーク、アプリケーション、データベース、はたまた機械学習といった広範な技術とAWSの各種サービスに関する知識を基に判断し、お答えします。また、AWSに関するご意見、ご要望をいただき、AWS Inc. に伝えることも大事なお仕事です。人によってはAWS公式イベント、社外イベントに登壇したり、AWSに関するブログ投稿をしている人もいます。私の担当している領域の職務定義は公開されてるので、興味のある方は次のページをご覧ください。

www.amazon.jobs

上記SAの補足情報です。SAはお客様に近い立場のAccount SAと、特定の領域、サービス ( 例えばデータベース、ネットワーク ) に対して責任を持って接するSpecialist SAと2つに大別されます。 ( 他にもあるのですが簡略化のために端折ります ) 私は前者のAccount SAとして働いています。Account SAはSpecialist SAと違い、165を超えるAWSのサービスに対して満遍なく回答することが求められるため、カバレッジ率の高さが求められるシチュエーションが多いです。勿論、1つ1つのサービス知識の深さも時には大事になってきます。お客様により近い立場なので、AWSのみならずOracleWindowsVMwareといった製品の基礎知識も回答するにあたり必要になることもあります。そんな背景から今年だけでも50冊を超える書籍を買っては翌日までに必要なところをかいつまんで準備するといったことを繰り返してました。次のリストは読んだ本の中でもほんの一部です。最初から全てを知っているのが望ましいとは思いますが、私はそんなスーパーマンではないので、入ってから必死に勉強しています。

プロフェッショナルSSL/TLS(電子書籍のみ)www.lambdanote.com

Hadoop: The Definitive Guide: Storage and Analysis at Internet Scale (English Edition)

Hadoop: The Definitive Guide: Storage and Analysis at Internet Scale (English Edition)

  • 作者:Tom White
  • 出版社/メーカー: O'Reilly Media
  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: Kindle

技術書だけでなく、次のような業界に関する本も買い、お客様との話を合わせられるよう知識をつけていました。

図解 工場のしくみが面白いほどわかる本

図解 工場のしくみが面白いほどわかる本

プレゼンの改善については、西脇さんの本が参考になりました。後述のAWS Black Beltオンラインセミナーの資料を作成するにあたり、Why → What → Howの順番を意識して書くようになったのはこれらの本の影響です。

新エバンジェリスト養成講座

新エバンジェリスト養成講座

  • 作者:西脇資哲
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2015/10/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド

プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド

上記のように本を読む習慣は前職から続けていたものなので、転職後から劇的に変わったかというとそうではないのですが、今年に限っては買う頻度が増えたかなーと感じてます。 ( 支払い履歴追うのが怖いのであえて比較はしない ) 学び続ける能力は私の強みの一つです。上記で触れなかったのですが、勿論AWSに関しても勉強してます。

ソリューションアーキテクトがどのような応対をしているのか、AWS Loftのブログがきっと参考になるのでURLを張っておきます。次のような質問でもお答えしておりますし、実際のアーキテクチャ図を見せていただきながらより詳細に回答することもあります。

  • AWS で Docker を使う場合、どんな選択肢がある?
  • 初めてAWSを触っているのだが、どこから学習していけば良いか分からない。勉強方法でアドバイスが欲しい。

aws.amazon.com

こんな感じでホワイトボードを使って現状整理することもよくあります。

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https://aws.amazon.com/jp/blogs/startup/weekly-aae-17/

普段のお仕事以外として、新卒採用にも関われたのも記憶に新しいことです。 母校で会社説明会をする貴重な機会をいただき、AWSが新卒採用をしていることがあまり知られていないことを身をもって体感できました。。。 説明会に全然人が来なくて悲しい。 新卒の方でも以下のような研修プログラムを経て大活躍しています。

blog.aboutamazon.jp

もしこのブログを見ている大学、大学院の方がいれば是非来年の1/6、1/8の説明会にお越しください!

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仕事に関するアウトプット

Black BeltというAWSのオンラインセミナーに登壇したり、英語から日本語に翻訳したブログを投稿したり、JAWS-UG アーキテクチャ支部に講師としてサポートしたりしてきました。手を挙げたら登壇、投稿できる場がたくさんあるため、今年は信頼を獲得するためにも積極的に挑戦してみました。

aws.amazon.com

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jawsug-arch.connpass.com

今年は担当しているお客様対応でいっぱいいっぱいで、上記程度のアウトプットしかできませんでした。来年は慣れて余裕が生まれるはずなので、更に増やしていきたいところ。

来年の抱負

去年の技術書典4、5にそれぞれ情報収集の本、Ansibleの本を書きました。

nikuyoshi.hatenablog.com

今年は転職したてで余裕がなく、執筆活動ができなかったのですが、来年は商業書籍として本を出せるように動き始めています。

あとはAWS Summit Tokyoという日本で最大のAWSのイベントが来年の5/13-15に開催されるので、チャンスをいただければ登壇したいですね。もし登壇が決まりましたら会場で僕と🤝! 登壇がなかったとしても、来年もどこかのブースに立つ予定です。

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Summit Tokyo 2018 Ask The Technology Expertsブース開始前の一枚

本記事はpyspa Advent Calendar 2019の15日目の記事です。 adventar.org

ちょっと早いですが、みなさまよいお年をお過ごしください。