nikuyoshiのブログ

記事の内容については個人の見解であり、所属企業の意見を代表するものではありません

VMware Fusion上のCentOSがインターネットに接続できなくなった時のメモ

環境

CentOS 6.5 (Mac OS X 上のVMVMware Fusion 6.0.3 を使用。)

今回の原因と対策

/etc/resolv.conf に nameserver IPアドレス の一行が抜けていたことが原因でした。 解決した後にいろいろと調べたところ、NetworkManagerデーモンが悪さをしていたようです。 このデーモンが起動をしていると、 /etc/resolv.conf を上書きしてしまうため、使わないなら chkconfig でデーモンが起動しないような設定が必要です。

[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ sudo service NetworkManager stop
NetworkManager デーモンを停止中:                           [  OK  ]
[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ sudo chkconfig NetworkManager off
[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ chkconfig --list | grep NetworkManager
NetworkManager  0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

調査概要

ネットワーク→セキュリティ→DNSと確認していきました。

ネットワーク周り

  • ip addr showifconfigで基本的な設定が間違えていないか確認
  • VMware Fusionのvmnet8の設定確認
  • route でルーティングテーブルの確認
  • ping で通信できるか確認
  • traceroute でネットワーク経路の確認

セキュリティ周り

DNS周り

  • /etc/resolv.confの設定確認

ざっくりとした構成図

インターネットに繋げなくなるまで、下記の構成で設定していました。

調査内容

DHCPではなく、CentOS固定IPアドレスの設定をしていたため、まずCentOSのeth0の設定が変わっていないかを確認しました。 ip addr showifconfig で確認し、特に問題無いのが分かりました。 サブネットマスクも問題なし。

[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ ip addr show
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
    ---略---
    inet 172.16.182.3/24 brd 172.16.182.255 scope global eth0
    ---略---

次に、VMware Fusionの設定が変わっていないか一応確認しました。 ブリッジ、ホストオンリーではなく、NATで設定しています。 設定ファイルである、 /Library/Preferences/VMware Fusion/vmnet8/nat.conf を確認しましたが、これも問題ありませんでした。 一応知らない人のために補足をしておきますと、この設定ファイルにVMware FusionのNAT設定がつらつらと書かれています。デフォルトゲートウェイのアドレスが何かを確認するのによく見るファイルと認識しています。 実際のファイルの中身は下記の通りです。

# VMware NAT configuration file

[host]

# NAT gateway address
ip = 172.16.182.2
netmask = 255.255.255.0

# VMnet device if not specified on command line
device = vmnet8

...

NAT設定ファイルも問題ないということで、 CentOS上でroute を叩いてルーティングテーブルがどうなってるのかを確認しました。

[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ route
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
172.16.182.0    *               255.255.255.0   U     1      0        0 eth0
default         172.16.182.2    0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0

デフォルトゲートウェイの向き先も /Library/Preferences/VMware Fusion/vmnet8/nat.conf のIPアドレスと一致しているので問題ありません。 ping 172.16.182.2 を叩いてデフォルトゲートウェイまで通信できていることも分かりました。

インターネットまでの経路がどうなっているのかを確認していなかったので traceroute 173.194.117.216 を叩いたところ、きちんとデフォルトゲートウェイを 通ってました。 はて。。。

getenforce の結果はPermissive*1だし、iptables のルールも問題なし。 ファッ!?ってなってたところ、どう考えても 途中で叩いているコマンドがおかしいことに気づきました。 なんで traceroute google.co.jp でやらなかったんだ。。。 わざわざwhoisで正引きIPアドレスを 調べる必要はなかったのに何故やっちゃったんだ。

[nikuyoshi@centos01 ~ ]$ sudo traceroute google.co.jp
google.co.jp: 名前またはサービスが不明です
Cannot handle "host" cmdline arg `google.co.jp' on position 1 (argc 1)

上記の結果から、DNS周りがおかしいことが判明したので、CentOSの /etc/resolv.conf の設定を見たところ設定が消えているのが分かりました。 nameserver 172.16.182.2 の行を追加して無事解決。 冒頭に書いたとおり、NetworkManagerの設定も変更して完了です。

DNS周りをすぐに調べる習慣があまり無いので、確認する習慣を身につけたいですねぇ。 障害対応時にもいかせるはず。

参考

*1:Zabbix ServerがCentOSに乗っていて、ポリシーを書くためにPermissiveにしています。どこかのタイミングでEnforcingに変更したいと思ってます。。。